パーソナルスペースの考察②

社会学的考察

パーソナルスペースとは公言しない非公式空間なんですよね。通勤で毎日混雑した電車に乗る人は、ストレスがかかります。スマホを見ることも出来なければ、人に触れないように気を使い、どこに目をやれば良いのか、微妙な空間に視点を合わせます。現代人は心理的に、他人を無闇に攻撃しないことを公公言しなければ、(今は電車内でお化粧する女性はほとんど見かけませんが!)浮き立つ行動をする人は奇異な存在に見られてしまいますね。


会社などの集団内では、親密さは声の大きさで測れるものですが、声の大きな人は強い自己を持っていて、自分へ関心を向けたい人で相手への縄張りの拡大であると認識されます。スポーツ選手はその素質がメンタルが強いことになりますが、逆に、小声で話している人同志は、距離感の親密度が高くなり、まだ距離が十分に近づけない時は、相手側の意識的な制御が働いていると見られます。


人見知りな人は人を観察し用心深いのですが、人見知りを克服するために頑張ろうとすることや、臨機応変な態度を心がけることは無闇な行動に繋がります。なぜなら人は生体反応としてのパーソナルな距離感を持ち自滅行為に繋がることや、一つのことに集中する方向にあるからです。逆説的に人見知りでない人は多元的な性質ですよね。徐々に場に馴染み臨機応変に人や場に順応していくことが良い方法で、それを無視した対人関係はぎこちなさを生み出すものですよね。