ピノッキオ

映画

しばらく映画を観ていなかったので少し長い正月休みにまたもやNetflixで観貯める。何作か色々観たけれど、最近は商業的な要素が感じられるものが多く、ヒット作が好みに合うとも限らない。
その中でも「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」は心温まり涙し、クオリティも高かった。そもそも私はアニメ寄りではなく、足が遠のいていた作品。友人に勧められていたのにである、本当予想外。

木で出来た騒々しい人形が、最後には愛おしい命が吹き込まれた魂そのものに変化していく。人は経験するこで、納得しなければ前には進めない。だからあるがままの命を許容することは根源的に大切なんだと思わせられる。一瞬、言うことを聞かない子供に接する時の苦々しい気持ちを実感しますけどね。育て難い子供を持つ親御さんには観てもらいたいな。占い師としては輪廻転生的な奥深いテーマ性が西洋的なギレルモワールドで表現され新鮮だった。制作期間15年のストップモーションアニメという驚きも。

良いものに触れると心が豊かになる。映画に限らず今年は、魂の吹き込まれた愛情が込められたものに接する機会を得たい。それがリレー出来ることを望んで。そのような気持ちになった映画。