crownとタロット

映画

今回はタロットのお話ですがその前に。
Netflix制作のシリーズもの、「crown」は現代英国史とゴシップが入り混じったフィクションドラマですが、ヒットしましたね。私も他ならず今秋に第4シリーズが放映されるようで、楽しみにしています。ハリーポッターの配役さんが出ていたり、似ているようで誇張されすぎ実物は上品だったと辛口になるダイアナ妃。鉄の女サッチャーも、配役の個性出し過ぎだったのか、鉄の背後の及び腰加減が絶妙で面白かった。

ところで今、使っているタロットは英国ウェイト・スミスタロット。初心者から使えるといわれますが、画家パメラ・コールマン・スミス女史の描写が、神秘主義の女神が降臨したように忠実に事細か。タロットを引く者の内面に響くよう繊細に印象的に残る。

今でも色褪せず古さを感じさせないタロットですが、英国という共通点だけでなく、お妃たちの性質を思い起こさせる要素が的確、それだけ個性が強いのか、などと思う。カップのクイーンは憂う故ダイアナ妃。メーガン元妃は情熱的で主張を曲げないワンドのクィーンか。はたまたキャサリン妃は誰にも愚を言わせず「女帝」なのだ。エリザベス2世はどうでしょう。女王になるにあたり宣言した、全生涯を英国民に捧げますの発言どうり、凛々しく聡明なソードのクイーン。しかもこのタロットの制作は、1909年、和暦なら明治42年です。それが現在にも継承されているなんて驚くしかありませんね。