想像力のために、自由な時間の捻出が必要であること

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占い館から帰り、一風呂浴びてTVをボーッと観ていた。
そのトーク番組は「人生最高レストラン」
加藤浩次さんが司会で、ゲストは落語家の春風亭昇太さん。
話題は、弟子を長らく取らなかった理由。


「ボク、ひとりが好きだから!」


共感しすぎて脱力して、そして笑った。
私も、ひとりにしてくれ!と叫びたい時があるけれど、それは大人だから言えない。


ちなみに春風亭昇太さんが弟子を取った理由は、
師匠への恩返しをするために弟子を育てないのか、と誰だかに言われ、
嫌々弟子を取ったそう。


しかし、弟子との関係は、距離を取ることを心がけている。
それは師匠をコピーしすぎると音が劣化して面白くなくなるのだそうで、
客観的で真剣な人なんだな、と一流の噺家の素直な本音であった。


伝統芸能の難しさは、「風流で乙(おつ)が効いていなければならない。」
という掟がある。伝承って難しいですよね。
誰かに似ていると違いが見出せず、全く面白みを感じなくなる。
ブラックユーモアに近い、「お話にならないです。」なのだ。


久々にTVで拝見した、爽やかな笑顔は、少し深かった。
ひとりの時間は貴重なんですよ、と無言の言葉を余韻に残す。
有限の時間は歳とともに速度を増し、今しかできないことは、
すぐに取り掛からなければ過ぎ去ることを、知らしめたのだった。


ちなみに番組の内容は忘れた。(笑)