蠍座

星座

蠍座は人間の成長段階では8番目、固定の水、男性性、支配星は冥王星、副支配星は火星です。蠍座では、特定の環境下の人の中で感情を保ちつつ、自分に備わっていないものを他人から得ていく段階です。紀元前バビロニアの頃にはすでに、蠍座は暗闇を支配する星座で、ここを通過して光の世界へ経路が開かれるとされていて、蠍座はカルマの解消の場所であるとか、生命の再生の場所とされています。

乙女座では、知的好奇心で人に貢献することを覚え、天秤座では、人からの刺激による感銘や憧れによって方向性を決め、対人関係では公共性のある態度や正義感を学びました。今度の蠍座の段階では、人の本質を深く掘り下げ、言葉ではない洞察力によって一途に人から何かを取り込みます。蠍座の固定の水という性質は、感情の融合や一体感の性質で自由意思はなく、職人になるために師匠から「技を盗む」ような時、自分に備わっていない性質の細やかさを、心で汲み取り自分のものにしていくような時間です。執念的な本能や洞察力、時には疑念的になりながら勝ち取る、一途な粘り強さは蠍座の特徴です。

蠍座を支配している冥王星や火星は本能の直感。実際に私たちが水を飲みたいと思う時、その0・38秒前に本能が司令を出している証明から、思考より本能が優先で体型も感じ方も違う他人から、何かの特徴を取り入れることは容易ではない。そして本能を思考で防衛することも必要。蠍座には依存、束縛、嫉妬心、裏切りなどの心に潜む負の特徴がある。恋愛やギャンブル、自分を取り込む依存の罠は、自己破綻と別離の痛みを伴い自己を再生させます。

蠍座は人と本能的な一致点を見つけるために一歩踏み込む。それは弱みの克服や人間力を高める力にし、人から学び取り、取り込める魅力がなくなれば、次の射手座へ飛び立っていきます。