猫舌の人は他人よりも高温の飲み物を苦手とする舌を持っている、そう思ってきたけれど実はそうではないらしく、猫舌の人の特徴は、舌先に熱い飲み物が触るように飲んでいる。舌の先は温度に敏感であるのは皆同じ、猫舌を舌の責任にしてはいけない、それはまるで熱いとわかっているのに熱いフライパンに触るのと同じ部類である。逆に平気で熱い食べ物を食べられる人は無意識に、熱さを感じない舌の位置を会得しているのだ。どうりで自分は猫舌だから、と騒ぐお年寄りを聞いたことがない。
反面、舌には人それぞれに分厚さがあり神経も通っているから、舌の分厚い人は舌に密集する神経を守っているのではないか?と舌について、どうでも良いことを考えていた。分厚さ、過敏さ、感じ取るまで時間がかかる、身体は物質、そのような言葉は、四元素や五行が基になる占いでは「土の要素」と捉えられる。
料理人が高温の油に指を浸け温度を測る場面は、火傷もせず平気そうに見える。あれは痩せ我慢ではなく、料理人になるための鍛錬の結果、手に入れた慣れ。その資質として時に分厚い不器用そうな土の手で、器用に匙加減という感覚を使っているように見える。
「土」は味覚、感覚に通じる。火は土に落ちるという解釈でイメージは雷。数年前はなかなか手に入らなかった辛ラーメンをAmazonで大量にストックする私は激辛が好きだ。辛さは馴れに従って段々と過激になるのが困りもの。ちなみに韓国人という民族は、幼児の頃はやはり辛さには弱いそう。段々と毎日の積み重ねで、旨みを感じ取れるようになるら
しい。が、舌が麻痺したりはしない、いや、逆に辛くないものが物足りないということか、土にも色々種類があるのだ。