乙女座は12星座の6番目であり、人の成長段階では6番目。乙女座の段階は、獅子座が自分が中心的な存在でありたいという欲求に対して疑問を持つようになります。乙女座は、次にくる天秤座のように対人関係を明確に意識はせず、それぞれの人が必要としている物質面の出来事を認識し、自らもそれに関わっていく段階へ入ります。変化の土、女性性、支配星が水星の乙女座のサインは小麦を束ねた象形文字で、穀物を手にした収穫の女神を表しているとされています。
乙女座の支配星である水星の知性は、穀物を収穫し次の年の植え付け用に良いものを選別して取っておくような、優先さを選り分け物事へ集中し実践していく能力に優れ、管理能力を発揮していきます。何よりも現実性を優先させていく合理的な特徴は、物事へ綿密さが増せば増すほど必然的に全体性が見えなくなっていきます。
乙女座の前後には獅子座の自我の強さで好きなことを優先する主観性、そして天秤座では対人バランスの中に自己を見出そうとする主観性に挟まれ、何らかの形で他人へ献身的に奉仕したい精神であるのに逆に批判的になり自分の存在や他者に対してもジレンマに陥ります。例えば乙女座に星が過密である場合や問題があれば物事へ真面目すぎる性質が過剰になる深刻さが増しますし、それでなくても乙女座は献身度が高いため、時々は自分を回復させる休養をとり新たな自己設定をし直す必要があります。