蟹座は12星座の4番目のサインで、人間の4番目の成長段階です。始動の水、女性原理、支配星は月。
星座から星座への移行は意識の変化や違った角度からの視点の目覚め。双子座から蟹座への星座の移行は、外向きの知覚感覚から内向きへの感情の情緒性への移行です。まるで空気と水が交わらず、物事の意思決定の段階で気持ちが揺らいでしまうように、双子座と蟹座の関係は決して穏やかではありません。
人の成長段階としての蟹座は幼児の人見知りなど、また幼児が外出で刺激を受けすぎると夜泣きする時もそうですが、牡牛座的な身体感覚に馴染むものと蟹座の感情へ割って入る、双子座の知覚が過敏になり気持ち悪さとなって現れたとき。幼児が明確に線引きし分けるものは、家族と他人をいつも守ってくれる人ではないことへの不安として無意識から呼び起こします。環境の変化によって何度もそれを経験し、必ずしもそうでないこと、未熟な自分を背後で守ってくれる環境の安心感があることを実感し自立への諸段階を終えていきます。
蟹座は副交感神経と関係するように思います。蟹座は囲いと守りを必要としますが、環境さえ整っていれば、バスタブに浸かっていられるように言葉はなくても一人の時間を過ごします。例えば、蟹座に火星が入っているなどすれば、何かのために守る意識が働き攻撃的になり、月や金星が入っていれば何かが穏やかな環境を与えてくれる、そのように蟹座は脅かさないために守りに入る星座ともいえます。