花は春を連想し若々しい生命のシンボル。花はそして純粋で審美的に、精神活動に影響を及ぼし生きる喜び。青春という言葉も中国由来であり、木行の象徴とされ純粋な若さの伸びゆく象徴となっています。冬の終わりは死と関連され花咲く春は死との決別と勝利とされます。そして花束を渡される場面は喜びと感謝の共有の時。民族的な感慨深さは異なるものですが、日本であれば桜が満開の時の喜びは、テンションの高い喜び方よりは、儚く散り行く桜を同時に知り機微に桜を愛でます。
花は世界各地で、自然のあらゆる移り変わりの実りと儚さの象徴で、総じて永遠の楽園は天上界で達成されるとされ、人はすでに原始の時代から故人の安泰のために墓地の周りに花を植え献花をし、楽園への憧れと深い愛情の印。
また精錬された精神性として、中国の道教では、瞑想によって霊的な進化を遂げた者には、黄金の花である金華が頭上に咲く、神秘と啓示のシンボルとなっています。