西洋占星術では春分点(3月21日の春分の日)が一年が始まりで、牡羊座は12の星座の始まりです。始動の火、男性性、支配星が火星の牡羊座は、肉体の中に魂の「火」が宿った状態とされていて、人の誕生の瞬間の新生児の状態から、肉体の感覚を知る牡羊座になるまでを表しています。
牡羊座は、自己表現すること、新生児なら泣くことで耳で聞き、それが自分であることを理解するように、自分の新たな一面を発見をしたい、その行動に出る星座です。自分自身のために、衝動的な直感、閃きの行動で、出来るかできないかは関係なく本能的に「やりたい」と手を挙げる。原初のエネルギー、つまり生きるための原動力の源です。
2015年のマッド・ディモン主演の「オデッセイ」は火星で一人で生活する羽目になる宇宙飛行士の話。死んだと思われ置き去りにされ、何をするにも人類が火星で初めてとなる。運よくNASAとコンタクトが取れる設定で、生きるためにジャガイモを育て、何故だかとてもポジティヴに乗り切っていく、まるで最高の牡羊座の、パイオニア精神が発揮されているような映画でした。