太陽と巨門、それぞれが輝ける場所|紫微斗数で見る二つの個性

紫微斗数

紫微斗数では「太陽」と「巨門」という星がある。

「太陽」は急に一週間の長期休みが取れ、ウキウキしていた。

「何しようかな。どこへ行こうかな。」

太陽は外へ出かけるのが好きな星だ。家の中に閉じこもっているより、表に立っているほうが太陽は機能する。他人から見ると、いつも駆けずり回っているようにさえ見える。

ただ、それを太陽が自覚しているかはわからない。

そこで太陽はスマホでみんなに連絡し、バーベキューをすることにした。時間を調整し、買い出しの段取りまで決めていく。そういうことを面倒だとも思わず、太陽は充実感を得ているのだ。

その中には「巨門」という星もいた。

巨門は一言で表しやすい。
オタクの星だ。

小さい頃はよく喋り、だんだんと喋らなくなる星だと言われる。
多分それは、オタクになるにつれ、世間一般の話題から遠ざかっていくからだろう。

巨門は魚の世話をしていた。
スーパーで売られているエビの足がピクッと動けば買って帰り、家で育てるような「愛情深いオタクさ」を持っていた。

だから太陽の誘いは嬉しい反面、魚の世話をする時間が減ってしまうことが、少し気になっていた。

当日、太陽はみんなが楽しそうに過ごしている顔を見て満足していた。

ただ、巨門は輪に入っているようで、入りきれていない。

それを見た太陽は手を差し伸べるのだ。

「巨門くん、久しぶりだけど、今何してるの?」

それまでおとなしかった巨門とは打って変わり、魚の話になると次から次に「トリビアの泉」のような知識を披露した。

みんなも面白がり、次回は巨門率いる「水族館ツアー」が開催されることになった。

その帰り道、太陽は少し複雑な気分だった。

みんなが楽しく過ごしてくれて、良い思い出になった。
それに次回もまた集まれる。

でも、自分には巨門のように、時間を忘れて没頭できる何かがあるのだろうか。

いつもみんなの中心にいる太陽。この時は少し、巨門が持つ自分だけの世界を、少しだけ、羨ましく思っていたのだった。