山羊座

西洋占星術

山羊座は人間の成長段階では10番目、始動の土、女性性、支配星は土星です。
前の射手座では自己の成長の意思を持ち、異なる文化の集団と関わり、自己の強みや自覚をしながら自己発揮を試みる挑戦の段階でした。それはスポーツ選手が個人のやりがいを求めるように、射手座は個人主義で集団と関わっていきます。しかし山羊座の段階になると集団への関わりは、個人主義から集団意識へ変化していきます。山羊座は、皆が個人主義な自由主義では社会基盤が崩れることへの不安を持ち、社会基盤となる大きな集団へ帰属する意識を持ちます。

山羊座と射手座は、それぞれの支配星の土星と木星も対比の関係で、社会性の価値観は真逆です。射手座は思想的で精神的、社会的には自由な志向性と恩恵、山羊座は現実的で哲学的思考性、経済や産業の堅実さや、将来設計の基盤の安定。どちらも必要不可欠なペアリングとされています。山羊座は、射手座的な観光立国や文化的な発展ばかりに偏れば、経済面での潤いは皆に平等ではなく、国民全体のGDPを向上させ分配するためにはどのようにすれば良いかを考える星座です。

山羊座の集団意識は、自分よりも集団の他の人々の序列やヒエラルキー、伝統的な古き良きものへと意識を向けます。伝統的に確立された威厳ある集団の価値は、尊厳は理念へと紐付けられ、その集団へは忠誠心を持ち、忍耐的な取り組みで積み上げられていきます。人々の日常で不可欠な自動車産業などはその一つの存在として、関連企業や部品を請け負う会社は、地域的にもひとつの山羊座的な集団となっていきます。近年トヨタの奥田社長がCMで行動指針の理念を掲げていますが、組織の価値の団結力を呼び起こし自尊心となっていきます。そして山羊座の弱点は、改変が行われず政治的な采配が行われた腐敗など、立ち行かなくなっていきますが、その解体は水瓶座の段階になっていきます。