忘れもしない、それは4月23日のことだった。
小雨が降り少し朝は肌寒かった。
私はそれまで、ガジュマルを観察していた。
ガジュマルは時々”強剪定”しないと、どんどん不格好に育つ。
昨年も一昨年も、気になりながら放っておいた。
だんだんと枝ぶりが細くなり、葉だけが巨大化していくばかり。
今年こそはと決意し、この日、鋏を入れた。
その姿は公園の丸太のようになってしまった。
東洋占いでは「甲」は、樹木を表す。
春なら枝葉を広げ、伸びていく星だ。
けれど剪定したガジュマルは、
冬に生まれた「甲」のようで、
少し耐え忍んでいるように見えた。
半月ほどして、ガジュマルは芽を出した。
丸太のような姿から、日に日に新芽を増やしている。
復活したガジュマルの姿は、
どこかスターウォーズの”ヨーダ”みたいな姿で、
私と、微かな喜びを分かち合っている。

