紫微斗数占いは東洋の占術で、生まれた生年月日と時間から占う命術です。台湾では四柱推命と共に人気の占いです。
西洋の西洋占星術、東洋の紫微斗数といった対比で捉えることもできますが、西洋占星術との違いは、生まれ時間が分からなければ何も知ることができない占いで、日本ではメジャーになりきれない部分があるように思います。
もし生まれ時間がわかれば、紫微斗数占いは月のサイクルから導き出す太陽太陰暦を使うので、心理面、内面的なものを捉えることができます。
14の主星と12の宮を使い、一説によっては膨大に存在する副星をいくつ使うか、という違いはありますが、出回っている書籍などから見ても紫微斗数では副性を含めて、35個の星を使うのが主流となっています。ですので、命盤に星を書き出すことに対して、とても時間がかかってしまう難点がある占いでもあります。
紫微斗数でわかることは、先天的な運の良し悪しもありますが、手に入りやすいものと入りにくいものです。そして満たされる部分と満たされない部分、あるいはうまくいっているのに挫折してしまう自分の心の弱さ、葛藤などが浮き彫りになります。
先天運として、ビジネスで成功しやすいか、名声を得られやすいか、人に援助されやすくご自身も頼ることができるか、子供に恵まれるか、などなど、一つにそれは人が生きる上で恵まれたいと思う欲に関係する部分でもあるのですが、逆にそれらが若干弱いとしても、精神面の充実を見ることができる「福徳宮」というところが充実していれば、趣味や心の充足感を満たせば、人生が良い方向へ向かうなど、いろんな解決策があります。
紫微斗数の命盤には、皆、どこかに満たされない苦手部分があるので、いってしまえば、隣の芝生は青く見えるといいますか、もうその部分は諦めて手放すことも可能だったりもします。また先天運や、運の強弱のあまりない人生も、良い人や環境に本当は恵まれていたりなどと、客観視したりある部分は自信を持たせてくれる占いであるように思っています。